かつて、「建てれば埋まる」「空き部屋の心配など無縁!」という時代は確かにありました。
現在は不動産賃貸業を営む人々にとって「空室問題(稼働率)」は大きな課題となっています。
この事は需要に対し供給が過多になったことによって顕在化してきたわけですが、 既にメディアでも取り上げられ周知の事実ですからその原因についての記述は割愛します。
本項は次項で記述する「資金繰りの悪化」…「不動産ローン(返済)」と密接に関係しています。
01.空室リスクの本質を考える
空室リスクの問題の本質は「キャッシュフローの劣化」です。
「A収入」:「単価」×「稼働率」
「B支出」:「管理諸費用」+「税金」+「元利返済」
*事業開始時には一般に⇒「A収入」>「B支出」でバランスしています
02.キャッシュフローの二大ポイント
- 「単価の下落」「稼働率の低下」⇒「A収入」が減少する
- 「借入金利の上昇」⇒「元利返済」の負担が増える
*その結果、⇒「A収入」<「B支出」で収支のバランスが劣化してきます
03.立地条件が不動産経営の「肝!」
移動販売車でモノを売るならば、お客様のいる場所へ移動して商売をすることができます。
ですが、「不動産」は読んで字の通り動かすことができない財産です。
従って所有されている「貸室」の立地と、長期の賃貸マーケット動向を見据えた市場性の再点検が必要になってきます。
(原則は事業開始前に立地>市場性>マーケットリサーチ)
04.不動産管理体制の強化
不動産管理業者を上手に活活用することで稼働率UP(ネット収入の増加)につながるケースがあります。
詳しくはモリクニさんにお尋ねください。(最適な管理体制について助言いたします)
貸市場のメカニズム…かつてと現在の比較較(イメージ)
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かつての市場
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現在の市場